三陸産の牡蠣を使って燻製を作り、更にオイル漬けにしてみました。上手くいって大満足でしたが、燻製作りを調べる中で残念なことにも出会いました。それは…今、安く市販されているハムやチーズの燻製が、食用となっている木酢液などに浸けて乾燥させているだけで燻製ではないということでした。これでは、煙に含まれる有機成分による殺菌効果・保存性・旨みアップなどは得られないですよね…
発酵、微生物、循環、効率重視で本物が少しになってしまいました。
一つひとつ今の現状を知って行くにつれて、人類は経済的に進化したことによって退化して行っていると感じます。
春に勤め人を辞めてから、季節ごとの家仕事を大切にしながら暮らしている中で気付かされることが多々あります。昔の暮らしには無駄がなく、頭を使い、繋げる為に考え、勘が働くと云うことです。
例えば、
・干し柿を作る➡剥いた皮で酵母を興してパンを焼き、お茶を入れる。➡パンを食べる為に季節の食材で料理を作る。お茶の甘味は自然でやさしい。➡干し柿が出来るまでの時間も愛しい。➡出来た干し柿を食べて美味しい。➡この過程と結果の中にに喜びを感じる。
こんな自然に沿った生活スタイルが気付かないうちに失われてきています。
今は忙しくて手間暇を掛けられなくなっているし、お店に行けば手に入るから無理もないのですが…
最低限の現金が必要なことも事実ですから、バランスが難しいですね・・・
そんな中で先月、考えさせられるステキな映画に出合うことが出来ました。
「つ・む・ぐ」
吉岡敏郎監督が7年かかって撮影されたドキュメンタリー映画です。
・デザイナーの「さとううさぶろう」さん…エネルギーの高い布で「いのちが宿る服」づくりをされています。
・歌手のyaeさん…千葉県鴨川市「鴨川自然王国」で農業をされながらラジオのパーソナリティー、ライブなどで活躍中。歌手、加藤登紀子さんの次女。
・医師の船戸崇史さん…「船戸クリニック」院長。優秀な外科医として活躍される中で、メスではガンに勝てない。と、東洋医学や補完代替医療等を取り入れた独自の診療を続けながら、在宅医療に力を注がれています。
3人を軸に命を紡いでいく。そんな繋がりを感じられる内容で、出演されている皆さんの笑顔がとても印象的です。
私が知らなかっただけで昨年から継続的に全国各地で自主上映がされていました。残念ながら岩手県では未開催。
「真の喜びを感じながら生きること」がどんなことなのか?一人ひとりが考えるきっかけになると思いますので、岩手での開催を実現するために準備中です☺
コメントをお書きください